新しいいえ
二月の末に引越しをした。
親から離れたかった。
もともと一人暮らしであったのだけど、
アルコール依存プラス発達障害傾向のある母親と縁を切りたいと思っていた。
父もそんな母に依存しながら生きているのだが、
私が仕事をやめた去年の夏、
私の家に両親がきた。
離婚をして、仕事を離れ、とにかく、のんびりと過ごしたかった。なんの雑念も欲しくなかった。
不思議な事に願えば願うほど、母は酒を浴びる。そして、アルコールでまた暴れ出す。
夫と離れて、仕事は続ける事ができなかった。せめてひとりで静かに過ごしたかった。
母のいう事は支離滅裂で、もう、まともなコミニュケーションは不可能だった。
仕事辞めた娘を想って尋ねてきたという。
しかし、実際のところは、私が聞くに耐えない話だった。
昼飯を私の家で済ませると、父に麻雀やってきなよと札を母がわたし、父は消えていった。わたしが見た最後の父の姿だ。
母と2人きりになった。
昔々、いっしょにいた時の母の雰囲気は全くなく、わたしはなんとも言えない違和感しかなかった。
母は、急にわたしが隠し子だった。という。
父には妻も、息子もいた。
それは昔何度か聞いていた。
しかし、なぜまたこの話をしたの?というと、
実は、あなたのお父さんは、お姉ちゃんを
強姦したの。
私は何故これを聞かされたのか意味がまたまたわからなかった。
母の顔は辛い過去に酔って、うなだれている。
なので、
何故話したか意図がわからないんだけど、
本当にそうならば、何故姉と父を離さないで堂々と一緒に暮らしていた?母が味方にならなければ苦しかったでしょう。可哀想なのは母ではないよ。ただ信憑性もないし、私に話す件ではない。三人の問題。
と静かに言ったら憤怒。
酒をまた持ち出す。
飲むなら帰って。と言ったらなんなんだよ!!!!とキレる。
私はもう精神的なキャパがなかった。
いちどだけ涙を流した。
なんで、いつもこうなってしまうの?と、泣いた。すると、母は
なんなの?!しっかりしろよ!すこしはさ!
言われた瞬間、使っていた椅子を持ち上げて部屋の中で振り回した。
帰るまで振り回した。なにか色々割れたと思う。大声で叫び、消えろといった。
母は足が悪い。びっこを引きながら靴を履いている。お母さん、切ない。なんでそんなにモタモタ履いてるんだ。
私はヒールを履いていた水商売をしていた母の姿は綺麗で大好きだった。
もたもた靴紐を結ぶ髪もぐしゃぐしゃの母の姿を見たら私はきっとつらい。目を閉じて、はやし立てる。出て行け、いなくなれ、二度と来るな。
腰が抜けるほど叫んだ。
その数ヶ月後に父が急に連絡もなく、私のドアをガチャガチャしだした。
一応カギ渡していたので開く前におさえつけた。
のじ、いるんだろ、のじ、あけてくれ。
弱りきった父の声だ。
ただ直接くるときは、八割母が行方不明になる時だ。私に精神の安定を求める、、。
それ以外に、私への心配とかで連絡はこない。。
ドアのガチャガチャはきえて、足音が遠のく。お父さん、と泣いた。
ここにはもういられなかった。
だから、新しいとこにきた。
日当たりがいい。
生きてきて7回くらい引っ越した。
だからもうそゆう人生なので荷物ほとんどない。
なんだか、また2ヶ月くらい生理がこないが。
花をたくさん飾ったり、目の前のことにだけ意識を向けて今は生きたい。